化粧品を手軽にパッチテストする方法とは

2019.06.23

化粧品の使用方法に、「事前のパッチテストをおすすめします」という表示をみかけたことはありませんか？顔に直接化粧品を使う前に、体の皮膚の中で敏感な部分にテストを行うことを「パッチテスト」と呼びます。

しかしパッチテストの詳しい方法がわからないと、肌にどんな変化が現れるかわかりにくいですよね。今回は自宅で手軽に出来る、化粧品のパッチテスト方法をご紹介します。

化粧品を試し方が知りたい人や、敏感肌で肌トラブルに悩んでいる人もぜひ参考にしてみてくださいね。

化粧品を手軽にパッチテストする方法とは

1 手軽に出来るパッチテスト方法とは
- 1.1 洗い流すクレンジングや洗顔料はパッチテストしなくてもOK？
- 1.2 もしパッチテストで肌トラブルが起こってしまったら
2 パッチテストは自分の肌を知る大事な機会
3 化粧品を手軽にパッチテストする方法とはまとめ

手軽に出来るパッチテスト方法とは

パッチテストは、ただ化粧品を自分の肌で試すだけではありません。皮膚のデリケートな部分で化粧品を試すことで、肌トラブルが出ないかどうか肌の変化を知るための機会でもあります。

パッチテストを行う部分は

腕の内側
二の腕の内側
背中側の首裏から肩にかけての部分

上記のように、顔以外の部分の3カ所で行うのがおすすめです。皮膚が薄く、紫外線などの影響や外部からの刺激を受けにくいので、化粧品と肌との相性がわかりやすくなります。

パッチテストを行う時は、試したい化粧品と絆創膏を準備します。絆創膏を使うことで、皮膚に化粧品を密着させてからの変化を見ることが出来ます。

実際にパッチテストを行う時は、化粧品をつける部分をよく洗って清潔にしてから行いましょう。次に化粧品を1㎝程サイズに塗布します。肌によく馴染ませたら、絆創膏を当てて密着させます。

この時蒸発しやすい化粧水や美容液など、揮発性の高い化粧品は絆創膏がなくてもOK。化粧品をつけてから30分後、肌トラブルが出ないか1度確認してみましょう。

その後は24時間放置し、絆創膏を剥がして肌の状態を再びチェックします。さらに絆創膏を剥がした後1～2時間後、肌トラブルが出ないか確認して完了です。

特に敏感肌の人は、化粧品が肌に合うのか不安になる人も多いのではないでしょうか。上記の簡単なパッチテストを行った後は、顔全体に使用する前に首に近いフェイスラインで試してみるのもおすすめです。

洗い流すクレンジングや洗顔料はパッチテストしなくてもOK？

肌につけてからすぐ洗い流すクレンジングや、洗顔料は肌に触れている時間が少ないから肌トラブルが起きにくいと思いがちです。

しかし水や汗に強いメイクや、汚れを落とすためのクレンジングは洗浄力が強く、界面活性剤など肌がデリケートな時は肌荒れの原因となる場合も…。

新しいクレンジングや洗顔料を使う時は、パッチテストを行って肌との相性をチェックしてみましょう。クレンジングは精製水で少々薄めてから、泡立てるタイプの洗顔料は泡立ててから肌につけるのがポイント。

後は他の化粧品と同じように絆創膏を貼って、24時間そのまま置きます。クレンジングや洗顔料の場合は、絆創膏を外し洗い流した後も、肌に赤みや痒みなど変化がないか2日程様子を見てみましょう。

化粧品を手軽にパッチテストする方法とは

もしパッチテストで肌トラブルが起こってしまったら

敏感肌の人や、生理前など肌が刺激を感じやすい状態の時は、パッチテストの時に肌トラブルが起きてしまうこともありますよね。

そんな時は

パッチテストを中止して絆創膏を外す
化粧品を洗い流す

さらに洗い流した後、1～2日肌の様子を確認することも忘れずに。肌の赤みや、痒み・荒れが引かずに悪化する場合は、皮膚科の専門医に相談してみましょう。

本格的なパッチテストを行うと、肌トラブルが使用した化粧品で起きたのか、より詳しく知ることが出来ます。

パッチテストは自分の肌を知る大事な機会

新しい化粧品を使う度に、パッチテストを行うのは面倒…と感じる人も少なくないですよね。しかしパッチテストを行うことは、自分の肌質を知るきっかけにもなります。

若い頃は刺激に敏感な肌質ではなかった人も、年齢を重ねるとともに化粧品の刺激を感じやすくなっているケースも多いのです。外からの刺激から肌を守るバリア機能は、30代を迎える頃に低下し始め、紫外線や埃・乾燥など刺激を感じやすくなります。

化粧品のパッチテストを行うと、若い頃は何も変化がなかった化粧品が肌荒れの原因だった…という可能性も。自分では気が付かない肌の変化にも気づくチャンスが、パッチテストでわかるかもしれません。