美肌に欠かせない「肌のバリア機能」とは
保湿ケアや、エイジングケア対策で、よく聞かれる「肌のバリア機能」。「肌の潤いに必要な機能」と言われますが、肌のどの部分にあるのか、知っていますか?
今回は美肌に欠かせない、「肌のバリア機能」について調べてみました。
- 肌のバリア機能には、どんな働きがあるのか知りたい
- 肌のバリア機能が低下すると、どんなトラブルが起こるの?
という肌に興味がある人も、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
スキンケアに欠かせない「肌のバリア機能」とは
肌のバリア機能とは、
- 皮膚の一番外側にある、厚さ2mmの層
の部分を差します。2mmというと、とても薄い膜のような部分ですよね。
この大変薄い層は、潤いに欠かせない、このような働きをしてくれます。
- 潤いが皮膚の外へ逃げないようにキープする
- 皮膚の外から、肌刺激になるものから保護する
そのため、「肌のバリア機能」を高める ことで
- 潤いが蒸発しにくくなり、乾燥が目立たなくなる
- 紫外線や、外からのダメージの影響を受けにくい
という、美肌作りに嬉しいメリットが、たくさんあります。なぜ肌のバリア機能が高まると、潤いが蒸発しにくくなるのでしょうか。
2mmの層の中は、水分を溜め込む「細胞間脂質」がある
なぜ2mmの薄い層が、潤いをキープ出来るのが不思議ですよね。それは層の内側にある、「細胞間脂質」が関係しています。細胞間脂質とは、層の中の細胞同士を密着させる、セメントのような働きをもっています。
細胞が揃っていると、肌のキメが整い、スキンケアの浸透力もアップします。
細胞間脂質は
- 水分と、脂質(油分)が交互に重なり合う
という「ラメラ構造」になっているのが、ポイント。水分と脂質(油分)が、規則正しく重なり合うことで、細胞と細胞の隙間を満たすようになっています。
ちなみに様々な化粧品で、保湿成分として配合されている「セラミド」。
美容成分のセラミドは、
- 肌本来のもつセラミドの働きに似た働きがある
- 肌のバリア機能を高める
という特徴をもっています。
肌のバリア機能が低下すると、起きやすくなる肌トラブルとは
肌のバリア機能は2mmという薄さで、肌の潤いを支えてくれます。しかし肌のバリア機能も、常に一定レベルに保たれているわけではありません。肌のバリア機能が低下すると、どんな肌トラブルが起こりやすくなるのか見てみましょう。
肌トラブル①乾燥
乾燥しやすい肌質の人は、肌のバリア機能が低下しやすくなっています。その理由は、細胞間脂質のラメラ構造が乱れてしまっているのが原因。
ラメラ構造は、水分と、油分の規則的な層で成り立っています。
しかし
- 紫外線
- 花粉
- 冷たい外気
などの刺激を受けると、皮膚の潤いが蒸発しやすくなります。潤いが蒸発してしまうことで、細胞間脂質の水分と、油分のバランスも乱れやすくなるのです。バランスが崩れた層は、肌の潤いをキープする力が低下してしまい、「乾燥」を感じやすくなります。
肌トラブル②シワ・たるみ
年齢を重ねると、シワ・たるみなどのエイジングサインが気になりますよね。特にシワは、肌のハリや、弾力が不足した部分に目立ちがちです。実は肌のハリ・弾力維持にも、肌のバリア機能が関係しています。
肌のハリ・弾力を生み出しているのは、コラーゲンやエラスチンなどの成分。コラーゲンなどは、潤いを溜め込んだ細胞を網目のように束ねて、弾力のある潤い肌へ導いてくれます。
しかし肌のバリア機能が低下すると、束ねるための潤いが蒸発してしまい、水分不足に。コラーゲン・エラスチン自体の力も弱くなり、肌にシワが寄りやすくなります。
「乾燥肌の人程、老けこんで見える」と言われているのは、
- シワが目立ちやすい
- 肌のハリが弱く、たるんで見える
という点にあると言えるでしょう。
美肌に欠かせない「肌のバリア機能」とはまとめ
「肌のバリア機能」という言葉は、化粧品を購入する時によく見かけますよね
肌のバリア機能とは
- 厚さ2mmの皮膚の表面部分にある
薄い膜のような部分のことを差します。
また肌のバリア機能は
- 肌の水分が蒸発しないように、潤いを溜め込みやすくする
- 皮膚の外の刺激から、肌をガードする
という特徴をもっている、美肌に欠かせない部分。
肌のバリア機能には、「細胞間脂質」という
- 細胞同士をセメントのように繋げて、肌のキメを整える
- 皮膚の水分と脂質(油分)が、規則正しく何重にも層になっている
という保湿担う部分があり、層になっている部分のことを「ラメラ構造」と呼びます。
肌のバリア機能が低下すると
- 肌が乾燥しやすくなる
- 肌のハリ・弾力が低下し、シワ・たるみが増える
という肌トラブルが起こることも…。老け顔にならないためにも、肌のバリア機能を高めたお手入れを心がけたいですね。肌のバリア機能に悩んだ時は、今回の内容を参考にしてみてください。
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